本多孝好さんの著書。
4作からなる短編小説集です。
なんだかんだ言って、本多さんの本を読むのはこれで4作品目。
文が上手いから読みやすいんでしょうね。
「FINE DAYS」、「イエスタデイズ」、「眠りのための暖かな場所」と
「シェード」があるけど、どれも適度にシリアスで、
物語にのめりこめるような作品でした。
特に一番最後の「シェード」は、作品の構成がとても上手く、
最後のオチも満足(・∀・)
んで、この本の中でピックアップしたいトコはたくさんあるんだけど、
特筆すべきとしたら「イエスタデイズ」の以下のフレーズでしょうか。
僕は今の君が大好きだよ。
たとえ、君自身が、やがて今の君を必要としなくなっても。
忘れ去ってしまったとしても。
僕は今の君が大好きだよ。
本多さんの作品全般に言えると思うんだけど、
そんなに気取りってもなく、文章も丁寧なところがいいと思います。